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謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 

平素より医療法人社団 平成会にご支援ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
私は、平成28年2月より前理事長坂本明子より理事長を引き継ぎました新井浩子と申します。私の実兄坂本眞一が平成27年7月17日に急逝しました折には、たくさんの温かい励ましのお言葉やお力添えを頂きました。この場を借りて深く深くお礼申しあげます。
当院は、昭和27年1月11日に当時の八千把村に亡き父坂本卓が坂本医院として開業し、今年で開院66年目を迎えます。開院当初より父の志は、地域医療にありました。おそらく、出会えたお一人お一人を大切に、丁寧につながりを深めていったことと思います。
さらに、叔父藤本敏雄名誉院長が八代地域の精神医療に向けて大きく舵をとり平成病院4つの理念『感謝の心、敬愛の心、向上の心、信頼の心』をもとに、現在の平成病院を築きました。そして、亡き兄は認知症疾患医療センター立ち上げとともにいわゆる熊本モデルといわれる認知症の医療体系にも関わり、とくに八代地域の医療、福祉、介護の連携づくりに努力しておりました。
しかしながら、これらの厚い歴史の中には地域の皆様のご理解、ご協力があり、今日の平成会が成り立っております。これから私の責務は重く厳しいものであり、改めて身の引き締まる思いです。柔軟な心を持って、視野を拡げ、一歩ずつ確実に平成会を前に進めていきたいと考えております。次年度には診療報酬・介護報酬同時改定を控えています。真に求められる精神科医療の方向性を見極め、機能分化や効率主導の病床削減が、行き場のない患者様方を生むことにならぬよう、現場に軸足を置いた地域医療を目指していきたいと考えております。
今後とも何卒ご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様の今年一年の益々のご健勝とご発展を記念申しあげ年頭のご挨拶とさせていただきます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

平成30年1月
理事長 新井 浩子