この度当院で発生しました新型コロナウイルス感染症クラスターにつきましては、発生より今もなお収束に届かず、患者様、そのご家族様をはじめ、各関係機関の皆さま、地域の皆さまには大変ご心配、ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。
ホームページを通して、経過をお伝えしておりますが、十分にお伝えできず、連日ご心配をおかけしております。どうぞご不明な点などございましたらお申しつけ下さい。できる限り対応させていただきますので、何卒ご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。
【令和4年2月9日時点】
認知症治療病棟 入院患者様 38名陽性(うち1名は1/27転院、前日より1名増加)
昨日は、有熱者1名の方の抗原検査実施し、陽性を確認しました。この方もこれまで3回の抗原検査、1回のPCR検査にて陰性であった方です。しかし、今回は薄っすらと抗原検査キットの陽性のラインが浮かび上がり、介助してくれた職員とお互い顔を見合わせ、一瞬、「そうか、陽性か…」と思いましたが、当の患者様は、抗原検査のスティックを鼻の奥に深く差し込むつらい検査にも、じい-っと我慢されて、また何もなかったようににっこりしておられます。今後の経過や治療、ご家族への連絡など一気に頭をめぐりましたが、元気よくお食事をされている姿にひとまずは安堵しました。ひとつひとつ確実に進めていきたいと思います。患者様に、「落ち着いて頑張りなさい」とメッセージを頂いたような気がしました。
また、すでに陽性となられている患者様では、微熱の方数名ありますが、酸素吸入の必要な方
はおられません。ひきつづき経過観察を続けます。
認知症治療病棟関連 職員 23名陽性(前日より増加なし)
本日までに12名が復帰しております。もともとの認知症治療棟勤務の面々がそろい始めましたので、厳しい感染症対策下ではありますが、それぞれの患者様がほっとされるような、お声かえやケアをこれまで以上に進めていければと思っています。
認知症治療病棟以外の全職員のPCR検査結果
実施期間(1/30~2/3) 計146名実施 すべて陰性
昨日からの主な動きとしましては、2/3より職員の3回目のコロナワクチン接種を再開し、これまでに全職員203名中、77名の職員が3回目接種を終了しております。今後も少人数ずつ、厳選して行っていきます。
患者様方の3回目の接種券も届き始めております。お問い合わせもありますが、クラスター関連で今のところは予定がはっきりしませんので、時期が決まりましたら改めてこちらからご連絡いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ひきつづき八代保健所、八代市郡・熊本県医師会、県の障がい者支援課、熊本精神科協会の皆さまには、大変ご多忙な中にも関わらず、ご協力をいただいており、心より感謝申し上げます。さらに、多くの皆さまが当院の各部署関係に職員を通してあたたかいご支援、お声かけをいただいており、重ねてお礼申し上げます。
現在来ていただいているDPAT(県立こころの医療センターより1名、明生病院より2名)のチームの方々には本日までお世話になります。慣れないところでのお仕事はプロとはいえ、緊張される毎日と思いますが、私たちにとっては大変ありがたい存在です。現場の職員もよい刺激を受けながら勉強になっていると思います。最終日もどうぞよろしくお願いします。
病院全体としましては、まだまだ人員不足ではありますが、本来当院がお受けするべき入院の必要性のある患者様の受け入れにつきまして、来週から本格的に調整してまいります。当院の窮地にお助けいただいた皆様へのご恩に報いるよう努力してまいります。
本日2/10(木)より徐々に精神科・内科の外来診療体制をもとに戻しつつ、2/14(月)より初診も含め通常通りの外来診療の再開を予定しております。
当院に来院されることに、コロナ感染についてご心配な方も多いと存じます。その場合は、ご様子をお聞きして処方させていただくことも可能です。どうぞご遠慮なく受付にお申し出ください。
なお、クラスター収束に向けて体制は流動的ですので、諸事において変更の際には何卒ご了承いただきますよう、併せてお願い申し上げます。
毎日の対策会議も規模や時間を縮小することができるようになりました。
法人内では、クラスター収束に向けての連携はもちろんのことですが、今後は、これまでご迷惑をおかけしてまいりました多くの外来患者様、関係機関様、地域の皆さまへのお詫びとともに、当院再起動のお知らせをしまして、実際の動きが加わり始めます。職員も少しずつもとの部署での業務体制に戻りつつあります。
クラスター収束までの期間、もうしばらくご心配をおかけしますが、院内全体の感染対策をさらに強化しまして、来週に備えたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。