平成病院 新型コロナウイルス感染症クラスターについて(第2報)
この度は、当院で発生しました新型コロナウイルス感染症クラスターにつきまして、さらに感染の拡大を認め、患者様、そのご家族様をはじめ、各関係機関の皆さまには大変ご心配、ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。
また、地域の皆さまにも多大なご心配をおかけしており、心よりお詫び申し上げます。本日より、改めて外来縮小について提示いたしますが、何卒ご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。
令和4年1月30日時点で、入院患者様28名(前日の訂正)、職員14名(前日より1名増加)の感染が確認されました。八代保健所のご指導の下、昨日75名の職員のPCRを実施しました。うち12名が陰性、残りの63名の提出分は結果待ちの状況です。本日も引き続き認知症病棟以外の全職員のPCR検査を実施予定です。
クラスター発生の認知症病棟につきましては、認知症の患者様のマスク着用は困難であるため、病棟全体をレッドゾーンとしてとらえ、他部署からの応援の職員を導入し、さらに感染対策を強化し、見守りや治療を継続しています。
入院患者様のご家族におかれましては、ご心配いかばかりかと存じます。できる限り、職員よりお電話にてご病状やご様子をお伝えするよう努めておりますので、どうか、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
職員の感染につきましては、コロナ感染対策として、「これまでの通常の概念」を、感染対策あっての日常を、「新しい通常の概念」として周知し、当院独自の感染対策のフェーズを作成し、慎重に慎重を重ね対応してまいりましたが、このような事態となり、コロナウイルス感染防御の厳しさと、さらなる対策強化の必要性を痛感しております。
今回、感染対策の最前線で頑張っていた職員たちの陽性の結果を受け、私たちもショックを隠し切れませんが、自宅療養となった職員の思い、そのご家族様のご心情に報いるためにも、全職員力を合わせて、1日1日最大限に努力してまいります。
病院全体としましては、認知症治療棟への職員導入のため、外来業務の縮小(診察診療の縮小・デイケアと作業療法の中止)を行います。また新規入院については、各病棟の職員のPCR検査結果を確認後、再開予定です。
クラスター発生当初より、八代保健所、八代医師会、県の障がい者支援課、熊本県精神科協会の皆さまには、大変ご多忙な中にも親身になってご協力いただいており、心より感謝申し上げます。昨日からの、認知症病棟以外の職員の一斉PCR検査に引き続き、DPAT導入にも迅速に動いていただきまして、早速本日より、益城病院、八代更生病院より貴重なスタッフを計4名派遣していただくこととなり、心強い限りです。ありがとうございます。
青い防護服だらけの殺伐とした認知症治療棟のなかで、患者様のほっこりとした笑顔に心が救われます。「患者様の命を守る」という使命を、深く心に刻んで、本日も活動いたします。
令和4年1月31日
医療法人社団 平成会
理事長 新井浩子