この度当院で発生しました新型コロナウイルス感染症クラスターにつきましては、発生より今もなお、新規感染を認め、患者様、そのご家族様をはじめ、各関係機関の皆さま、地域の皆さまには大変ご心配、ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。
ホームページを通して、経過をお伝えしておりますが、十分にお伝えできず、連日ご心配をおかけしております。どうぞご不明な点などございましたらお申しつけ下さい。できる限り対応させていただきますので、何卒ご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。
【令和4年2月7日時点】
認知症治療病棟 入院患者様 37名陽性(うち1名は1/27転院、前日より1名増加)
昨日、微熱の患者様が1名あり、抗原検査を実施し、陽性が判明しました。
その患者様ご自身は、その他の症状出現なく、今朝は平熱となられています。新規に陽性となら
れた方々には、コロナ感染症治療薬の使用も試みながら、注意深く経過をみてまいります。
ご家族様方にとっては、会うことがかなわない現状で、一時の安心もあられないことを本当に心
苦しく思います。お電話の向こうで、「私たち家族には、何もしてあげられない、そちらにお任せするしかないのです。」と切々とお話しされるお声に胸が詰まる思いです。ご家族様のご心労をわが身にうつし、緊張感をもって患者様方皆様の治療、看護、ケアにあたってまいります。
認知症治療病棟関連 職員 23名陽性(前日より1名増加)
増加の1名は、2/6夜発熱を認め、2/7他医療機関にて抗原検査陽性との報告を受け、自宅療
養となっております。当病棟の職員が陽性となるたびに、感染対策についての自問自答を繰り返
します。患者様方は、マスク着用は困難ですので、患者様には申し訳ないのですが、職員は完
全な防具対策で対応させていただいております。それでも感染の連鎖が防げていないことが今
の現実です。疲労の蓄積した職員の体調も心配ですが、今一度、初心にかえり、現場の体制を
見直してまいります。
認知症治療病棟以外の全職員のPCR検査結果
実施期間(1/30~2/3) 計146名実施 すべて陰性
昨日からの主な動きとしましては、2/3より職員の3回目のコロナワクチン接種を再開し、これまでに全職員203名中、63名の職員が3回目接種を終了しております。今後も少人数ずつ、厳選して行っていく予定です。
ひきつづき八代保健所、八代市郡・熊本県医師会、県の障がい者支援課、熊本精神科協会の皆さまには、大変ご多忙な中にも関わらず、ご協力をいただいており、心より感謝申し上げます。さらに、多くの皆さまが当院の各部署関係に職員を通してあたたかいご支援、お声かけをいただいており、重ねてお礼申し上げます。
DPAT(県立こころの医療センターより1名、明生病院より2名)の方々の応援も頼もしい限りです。ありがとうございます。
昨日も温かいねぎらいの言葉とともに、たくさんの支援物資が届けられました。
各方面からのご支援に、心よりお礼申し上げます。そして、感謝とともに、また改めて気の引き締まる思いです。責任をもって、早期収束に努めます。
病院全体としましては、昨日から数人自宅療養を終えたスタッフが戻ってきてくれています。少しはにかみながらも、復帰のあいさつをする元気な声と笑顔にみんなで喜びあいました。これと同時に、応援に入ってくれていた職員たちの、もとの部署へ戻るための自宅待機も始まっています。職員たちの復帰で現場に活気が戻ってきました。患者様の経過や状況など、しっかり申し送りをしてバトンタッチしていきます。
皆さま方には、ご心配をおかけする毎日ですが、確実に収束は近づいていると信じています。これまでの他のクラスターの事例をみても、何度目かの検査で陽性となられるケースが多くみられていることから、長期間にわたって断続的に感染が確認されることも想定し、そこは覚悟のうえ、本日も、全患者様の病状経過把握、早期対応を第一に、考えられうる限りの感染対策と、職員たちの身体、精神面の管理を怠ることなく対応を進めてまいります。