この度は、当院で発生しました新型コロナウイルス感染症クラスターにつきまして、さらに感染の拡大を認め、患者様、そのご家族様をはじめ、各関係機関の皆さまには大変ご心配、ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。
また、地域の皆さまにも多大なご心配をおかけしており、心よりお詫び申し上げます。
ホームページを通して、経過をお伝えしておりますが、十分にお伝えできず、連日ご心配をおかけしております。どうぞご不明な点などございましたらお申しつけ下さい。できる限り対応させていただきますので、何卒ご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。
【令和4年2月4日時点】
認知症治療病棟 入院患者様 34名陽性(うち1名は1/27転院、前日より2名増加)
昨日、実施した有熱者4名の方の抗原検査の結果、2名の方に陽性を確認しました。
お二人とも、その後平熱となられていますが、ご高齢で体力低下があられるため、注意深く観察
してまいります。
その他のすでに感染陽性の方にも有熱者がみられますが、現在酸素吸入が必要な方はおられません。合併症に十分注意して、引き続き経過をみます。
1/31より開始したコロナ感染症の治療薬は、投与期間が5日間ですので、本日の朝で終了で
す。使用した印象ですが、重症化は軽減した可能性はありますが、一方で、大きなカプセル錠
剤を4カプセルずつ内服していただくことは、認知機能が低下している患者様にとっては、誤嚥
の恐れや、怖がって抵抗されるなど、与薬の難しさがありました。
また、中には食欲が落ちてしまわれた患者様もあり、やむなく中断となった方もおられます。
総じて、食思低下が現れた患者様のほかは状態悪化はなく、投与期間終了後もひきつづき経過
をみていきたいと思います。
認知症治療病棟関連 職員 22名陽性(前日より1名増加)
増加の1名は、2/3夜発熱あり、2/4他医療機関で抗原検査を受け陽性との報告でした。
やはり、前回のPCR検査の際は陰性となっており、その後の経過で新規に感染した可能
性もあります。現在はグリーンゾーンの職員もPPEで動いております。最小限の人数しか
配置できませんが、それでも、空いた時間に環境の消毒を常時繰り返し行っております。
考えられることを毎日検討し、改善しながら職員の感染拡大防止に努めます。
認知症治療病棟以外の全職員のPCR検査結果
1/30 75名実施 75名陰性
1/31 65名(+1名)実施 65名陰性 (+1名)は、認知症治療病棟関連者
2/1 4名実施 4名陰性
2/2 1名実施 陰性
2/3 1名実施 陰性
昨日で、認知症病棟以外の全職員のPCR陰性が確認できました。これは、認知症治療棟以外の内科病棟、介護医療院、精神科一般病棟、精神科療養病棟の、診療体制や作業療法などの制限を解く安心源となりました。
しかしながら、如何せん、他部署から可能な限り職員を認知症治療棟に導入しており、他病棟の今の状況では、まだもとの体制にはほど遠く、入院患者様方には、本当に申し訳ないと思っています。精神疾患の患者様にとって、環境の変化は大きく症状に影響します。少しでも不安を軽くして過ごしていただけるよう、看護、ケアにあたっている職員たちは笑顔を絶やさず努力しております。
当院入院中の患者様のご家族様にも長期にわたり、ご心配をおかけしており、本当に申し訳ございません。可能な限り、患者様方のご様子を職員よりお知らせしていきますので、何卒、もうしばらく見守っていただければと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨日からの主な動きとしましては、2/3より職員の3回目のコロナワクチン接種を再開し、これまでに全職員203名中、56名の職員が3回目接種を終了しております。引き続き、来週も少人数ずつ、厳選して行っていきます。
外来業務縮小につきまして、初診の予約の延期など多岐にわたりご迷惑をおかけしており申し訳ございません。もうしばらく現在の状況が予想されますが、来週より可能な部分から予約外来の数を増やしていく予定です。お問い合わせなどで、不備が生じる可能性がありますが、その都度対応いたしますので、何卒ご理解ご協力をお願い申し上げます。
また、法人全体としましては、平成病院訪問看護ステーションは、各患者様へ電話連絡を行い、訪問と合わせてご病状変化の有無など観察させていただいております。
地域生活相談支援センターすまいるにおきましても、最少人数を残して病院のほうへ応援にきておりますので、しばらくの期間、相談支援部はお電話のみの対応、地活はフリースペースのみ感染対策のうえ、提供させていただき、プログラムは中止とさせていただいております。
地域の皆さまには、様々な場面で広くご迷惑をおかけしており、大変申し訳ございません。今しばらく、ご理解ご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
ひきつづき八代保健所、八代医師会、県の障がい者支援課、熊本精神科協会の皆さまには、大変ご多忙な中にも関わらず、ご協力をいただいており、心より感謝申し上げます。さらに、多くの皆さまが当院の各部署関係に職員を通してあたたかいご支援、お声かけをいただいており、重ねてお礼申し上げます。
昨日も皆さまのご厚意でたくさんの支援物資が届きました。それぞれのお名前は控えさせていただきますが、この場を借りて深謝申し上げます。ありがとうございました。
発症されて、10日が経ち、順調に隔離解除に向かっている患者様が多くありますが、一方で、合併症による炎症が続き治療を継続している患者様もあります。幸い、呼吸不全などの重症者はありません。
中には院内感染発生以前から、終末期の時期を迎え、ご家族様との貴重な時間を過ごされるためには、このコロナ禍での面会の厳しい時期に、どのような方法があるだろうかと模索していた患者様もおられます。今回のクラスターではさらにご家族様にはご心労をおかけしております。なんとか、収束までの間、大切に大切に見守らせていただきながら、ご家族様のお気持ちにも寄り添いながら、ご様子をお伝えしていきたいと思います。
毎日何かしらの報告や出来事があり、そのたびに、自らに平常心を失わぬよう戒めながら向き合っています。指示系統を行う幹部が感染陽性あるいは体調不良で出勤できなくなる場合の危機管理も整えながら、今日1日活動し、そして明日以降の変化に備えます。