この度当院で発生しました新型コロナウイルス感染症クラスターにつきまして、令和4年2月24日、最終の感染陽性の方々の待機期間が解除となり、本日(2月25日)、クラスター収束と判断されました。
患者様、そのご家族様をはじめ、各関係機関の皆さま、地域の皆さまには、クラスター発生以来、本当に長い間、ご心配、ご迷惑をおかけしまして、大変申し訳ございませんでした。
また、平成会に関わる全てのところにおきまして、皆さまからの温かいご支援、ご協力をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
昨日は、まるで、受験後の合格発表を待つようなそわそわと落ち着かない一日でした。
夕方の対策会議の際に、保健所から収束についての連絡をうけましたが、そうか、よかったと頭では理解しましたが、体の方は、まだ実感がわかず、何かよそ事のようにさえ感じてしまいました。
今朝、病棟師長と、早速午前中にみんなでレッドゾーン解除の準備をして、午後からは防護服なしになる…などの打ち合わせをしていたら、何か急にぐっとくるものがあり、しみじみと、「ほんとにみんなに協力してもらったね…」と言葉を交わしながら、師長の顔を見て改めて、「本当にお疲れ様でした」と心から伝えました。私と同じように、現場の管理者として毎日気の抜けない日々であったと思います。体調を気遣いながらも、ゆっくりと休ませてあげることもできず、大変ご苦労をかけました。皆様からのたくさんのお力を借りながら、みんなで力を合わせ、平成会が一丸となってこの危機を乗り越えられたことは、私たちの大きな自信にもなりました。
今日は、平成会がまた元気に生まれ変わる節目の日となります。
この後も、毎日の診療の質を変えることなく、むしろ、今回の経験を生かした、力強い組織となって、感染対策、危機管理を継続していきたいと思います。
さらに、ご紹介となった2名の患者様もまた、こちらへ戻られる予定となりました。患者様方、ご家族様には、心身ともに、大変ご心配をおかけしました。そして、ご紹介先の先生方、スタッフの方々におかれましては、こうして無事に、患者様をお迎えできることとなり、職員一同、深く感謝申し上げます。急性期の治療を終えられたのち、今後は当院にて引き続き経過を診させていただきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
認知症治療病棟の患者様方は、いつも変わらず、防護服の私たちを迎えて下さいました。患者様と接するとき、防護服越しでは、名前も、職種もなく、本当に人と人とのふれあいでした。毎日、お話する中で、これまでよりもっと患者様方の近くに寄り添えたような気がします。患者様方の笑顔や言葉に、いつも励まされ、そして元気をいただきました。
これからも、全職員、お世話になった皆様へのご恩を忘れず、当院の理念である、感謝、敬愛、向上、信頼のこころを自分自身の中心におき、微力ながら、地域の精神医療に貢献させていただく所存です。
今後とも、これまで以上のご指導、ご鞭撻をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。